地球環境について本気で考えるブログです。
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2009年は1月からずっと読んだ本をまとめてました。9割がた漫画で半分BLという偏りぶりです^^ 去年のBL読みっぷりはやばかったなあ・・・自重せずフルスロットルで読みまくり、商業BLつながりのお友達までできたという。そんなわけで2009年1年間で私がぎゃおおおんとなった本を適当に並べてみまーす。あ、ワンピはなんていうかもう全然別枠なのであえて言及しませんよ。
思いのほか長くなったので折りたたみまーす
思いのほか長くなったので折りたたみまーす
<ふつうの漫画部門>
雁須磨子 「いばら・ら・ららばい」
私の2009年1位漫画はこれだよー!!!ほんっと素晴らしく面白かった。息止まる!まあどっちかっていうと後ろ向きの面白さだけどね笑 読書の快感って、知識を得ることとか空想の疑似体験とかいろいろあると思うんだけど、快感の程度が一番高いのってやっぱり「共感」だなあって思う。特に自分の中でうまく説明できないことが、「こういうときこうなっちゃうよね、こういう気持ちってあるよね~」って整理されて提示されると、「そうー!!そうなのー!!」ってすっごくスッキリして気持ちいい。ものすごい集中力が必要な繊細なお話だけど、雁須磨子がほんとうのカリスマであることを確認した1冊だよほんと。
久保ミツロウ 「モテキ」
これほんっと痛い漫画なんだけどね、うん、面白いんだよー。この自分の情けないとこをどうにかしたいのにどうにもできないモジャモジャした感じとかね。とにかく主人公がどうしようもなさすぎてもはや萌える。
森薫 「乙嫁語り」
いや、うん、あえて私が面白いよって言うまでもない漫画なんだけどさ、面白かったですよ。なにしろ絵が綺麗。そんで今まであんまり漫画とかで読んだことがなかったよーな土地の物語なので、作者のフェティッシュによって描きこまれている細部が、きちんと読書によって知識を得る快楽とつながってる気がします。マイペースな姉さん女房+生真面目な幼な夫(?)というキャラクターもいい。「エマ」も面白かったけど、ストーリーは死ぬほどベッタベタの少女漫画だったので、こちらのストーリーが今後どうなるのかも見もの。
入江亜季 「乱と灰色の世界」
この漫画はなにしろお兄ちゃんですよ、お兄ちゃん。お兄ちゃんにハァハァする漫画ですよ。お兄ちゃんがなんだかんだ言いながら面倒見て世話焼いてくれるところに萌える漫画ですよ。この人の漫画は一見気がつかないんだけどめちゃくちゃ少女漫画ですよねえ。これも魔法で大人になれる魔女っ子ものという。お兄ちゃんは狼男になれるんだよ!ハァハァ
東村アキコ 「海月姫」のあとがき
本編は腐女子の認識が間違ってたりとかしてイラッとするし、そこそこ面白いんだけど別にってかんじで「ママはテンパリスト」のほうが全然好きなんだけど、なにしろあとがき漫画がくそ面白い。あとがきが本編。3巻で終わってしまったのが残念でなりません。作者の高校時代の儚い恋物語(笑)なんですがめっちゃ笑う。何でこの人こんなにつきぬけてるんだろう。
<BL漫画部門>
水城せとな 「俎上の鯉は二度跳ねる」
今年のこのBLがすごい!で1位になってるのを見たときはへーふーんとしか思わなかったんですが、自分でまとめをやるにあたって日記を見返してたら、これ今年の頭に私散々騒いでたじゃん・・・ということに気がつき、とりあえずこれから話さないことにはどうしようもないかなと思いました。今年の1月くらいから最終話である「俎上の鯉は二度跳ねる」の携帯配信が始まって、毎回読むたびに雄たけびを上げ、途中で一人で読んでいるのに耐えられなくなってY木さんを巻き込み(笑)、コミック発売のときにも大騒ぎしました。
いやー、なんかみんなすごいってゆってるから私が言うまでもないかもしれないんだけどさ、やっぱりすごいんだってこれ。恋愛の、しかもものすっごい移ろいやすい感情論のやわらかい部分を、こんなにじっくりドロドロ時間かけて描いた漫画ほかにないよ。最初から一気読みせずに、連載でゆっくりよんで良かったなって思う。恭一が最初に比べてどんどんまともな男になっていくのに対して、今ヶ瀬がどんどん駄目さを露呈していくのがいいよねえ。大変ガッツリした漫画でした。
新田祐克 「春を抱いていた」
なにしろ完結してしまったんですよこの漫画。さらっと読むとほんとただのBLなんだけど、よくよく考えるとオンリーワンで特別な存在。三浦しをんも言っている、春抱きは腐女子にとって特別な存在であると!
まずこの漫画のすごいところは、1つのカップルだけを14巻ちゃんと描き続けたってこと。普通長いBL漫画のシリーズって、登場人物総ホモ化現象が起こって次々いろんなカップルの話をしながら巻を重ねるものが多いと思うんだけど、春抱きはひたすら岩城さんと香藤の話。まあ他所のカップルの話も少しあるし、前世編みたいなのも挟まるけどさ。
そんでもうひとつすごいのは、受と攻の関係がめちゃくちゃ対等であること。まあそれがこの漫画の恥ずかしさの源泉でもあるわけだが。でもなんかこう、「頑張ってるお前に恥ずかしくないよう、俺も頑張るぜ!」みたいなシンプルで前向きで対等で恥ずかしい人間関係って、今の世の中が忘れてしまっているものだと思うんですよ!笑
そういうわけで大変素晴らしい作品です。絵が駄目とかゆってないでみんなもっと読めばいいのに・・・。13巻だけ持ってないのでなんとかして手に入れたいです。パクリで回収されて活動自粛期間があたりとか、いろいろ苦労したと思いますが、新田さんほんとにお疲れ様でした。完結させてくれてありがとうございます。
中村明日美子 「ダブルミンツ」
これで受がでかかったらサンゾロなのにー!と思ったりした漫画。これもねえ、ほんとよかったよねえ。この力関係が入れ替わっていくギリギリ感がたまらなかったっす。明日美子一生ついていく。
「Baby vol.11 ドドM特集」
ドドMってなんだよふゅーじょんさんやけくそすぎる、と思ったら大変すばらしかった1冊。すいませんでした。受と攻という概念の揺らぎすら感じる超哲学書。ちょっと嘘。
遙々アルク 「猿喰山疑獄事件」
絵がちょっとあれだけど今後の超注目株だよ遙々アルク。受と攻の造形なんかは割と普通のBLっぽいんだけど、なにせ展開がすごい。なにがどうなるのかページをめくってみないとわからない。特に猿喰山は、はじめなにがなんだか全然わからず読み進め、最後の数ページでものすごい衝撃が走った。そして謎の感動に襲われるんだ。
あと依田沙江美「愛くらいちゃんと」、直野儚羅「肌の上の恋愛事情」、雲田はるこ「窓辺の君」などがきゅんきゅんだったり新機軸だったりした。西田東はいつ読んでもコンスタントに素晴らしい。
<BL小説部門>
木原音瀬 「COLD SLEEP」「COLD LIGHT」「COLD FEVER」
あーこれ今年だったんだー。木原作品の話は別途に散々してますが、やっぱりこれもなー、いいんだよなー、それまで積み上げてきたものをバラバラにされてしまう悲しみと再構築の快感。
高将にぐん 「魔女っ子サラリーマン」
なんていうか、BL小説も捨てたもじゃない!ということを確認させてくれた1冊。サラリーマンが魔女っ子になってボーイズラブるという大変アレなお話ですが、その突き抜けっぷりが素晴らしい。BLのエンターテイメントとしての側面を強く感じました。「飛び出すボーイズラブ」という謎の付録の謎っぷりも良い。
榎田尤利 「はつ恋」
めっちゃ地味なお話だけど、うまい人はうまいんだなあ、売れてる人は面白いんだな・・・と素直に思った。
神谷凪 「DEEP BREATHING~深呼吸~」
いやこれ中学生くらいのとき古本屋で買って読んでうおーおもしれーと思ってて実家に持ってたやつなんですが、また古本屋で見つけてうっかりもっかい買っちゃって読んだらめちゃくちゃ面白くてオギャー!となったのでここにも入れておきます。受験生の高校生と、フリーダムな中学生の話。めっちゃ青くて等身大で切ない。実は神谷凪=榊花月だという衝撃。
あとは吉原理恵子「間の楔」ですね^^ 吉原御大はいいかげんもっとスッキリした文章を書けるようになってくださいと思いながら買ってしまう私が憎い。
<特別賞>
田中芳樹 「銀河英雄伝説」
いや~本編+外伝合わせて16冊読んじゃったよーということで特別賞。「どっぷりハマると困るから電車の中でしか読まない」というルールにしていたにもかかわらず、振り返るとわりとサクサクッと読んだ気がする。なにかと登場人物たちがかっこよすぎて失神しそうになったよ!みんな好きすぎてあわあわしてどうしていいのかわからんかんじです。それからこういう宇宙っぽかったり戦争っぽかったりするお話は普段あまり読まないので、新鮮でした。「かっこいい」はこういうところにあるのかあ、と学びました。
雁須磨子 「いばら・ら・ららばい」
私の2009年1位漫画はこれだよー!!!ほんっと素晴らしく面白かった。息止まる!まあどっちかっていうと後ろ向きの面白さだけどね笑 読書の快感って、知識を得ることとか空想の疑似体験とかいろいろあると思うんだけど、快感の程度が一番高いのってやっぱり「共感」だなあって思う。特に自分の中でうまく説明できないことが、「こういうときこうなっちゃうよね、こういう気持ちってあるよね~」って整理されて提示されると、「そうー!!そうなのー!!」ってすっごくスッキリして気持ちいい。ものすごい集中力が必要な繊細なお話だけど、雁須磨子がほんとうのカリスマであることを確認した1冊だよほんと。
久保ミツロウ 「モテキ」
これほんっと痛い漫画なんだけどね、うん、面白いんだよー。この自分の情けないとこをどうにかしたいのにどうにもできないモジャモジャした感じとかね。とにかく主人公がどうしようもなさすぎてもはや萌える。
森薫 「乙嫁語り」
いや、うん、あえて私が面白いよって言うまでもない漫画なんだけどさ、面白かったですよ。なにしろ絵が綺麗。そんで今まであんまり漫画とかで読んだことがなかったよーな土地の物語なので、作者のフェティッシュによって描きこまれている細部が、きちんと読書によって知識を得る快楽とつながってる気がします。マイペースな姉さん女房+生真面目な幼な夫(?)というキャラクターもいい。「エマ」も面白かったけど、ストーリーは死ぬほどベッタベタの少女漫画だったので、こちらのストーリーが今後どうなるのかも見もの。
入江亜季 「乱と灰色の世界」
この漫画はなにしろお兄ちゃんですよ、お兄ちゃん。お兄ちゃんにハァハァする漫画ですよ。お兄ちゃんがなんだかんだ言いながら面倒見て世話焼いてくれるところに萌える漫画ですよ。この人の漫画は一見気がつかないんだけどめちゃくちゃ少女漫画ですよねえ。これも魔法で大人になれる魔女っ子ものという。お兄ちゃんは狼男になれるんだよ!ハァハァ
東村アキコ 「海月姫」のあとがき
本編は腐女子の認識が間違ってたりとかしてイラッとするし、そこそこ面白いんだけど別にってかんじで「ママはテンパリスト」のほうが全然好きなんだけど、なにしろあとがき漫画がくそ面白い。あとがきが本編。3巻で終わってしまったのが残念でなりません。作者の高校時代の儚い恋物語(笑)なんですがめっちゃ笑う。何でこの人こんなにつきぬけてるんだろう。
<BL漫画部門>
水城せとな 「俎上の鯉は二度跳ねる」
今年のこのBLがすごい!で1位になってるのを見たときはへーふーんとしか思わなかったんですが、自分でまとめをやるにあたって日記を見返してたら、これ今年の頭に私散々騒いでたじゃん・・・ということに気がつき、とりあえずこれから話さないことにはどうしようもないかなと思いました。今年の1月くらいから最終話である「俎上の鯉は二度跳ねる」の携帯配信が始まって、毎回読むたびに雄たけびを上げ、途中で一人で読んでいるのに耐えられなくなってY木さんを巻き込み(笑)、コミック発売のときにも大騒ぎしました。
いやー、なんかみんなすごいってゆってるから私が言うまでもないかもしれないんだけどさ、やっぱりすごいんだってこれ。恋愛の、しかもものすっごい移ろいやすい感情論のやわらかい部分を、こんなにじっくりドロドロ時間かけて描いた漫画ほかにないよ。最初から一気読みせずに、連載でゆっくりよんで良かったなって思う。恭一が最初に比べてどんどんまともな男になっていくのに対して、今ヶ瀬がどんどん駄目さを露呈していくのがいいよねえ。大変ガッツリした漫画でした。
新田祐克 「春を抱いていた」
なにしろ完結してしまったんですよこの漫画。さらっと読むとほんとただのBLなんだけど、よくよく考えるとオンリーワンで特別な存在。三浦しをんも言っている、春抱きは腐女子にとって特別な存在であると!
まずこの漫画のすごいところは、1つのカップルだけを14巻ちゃんと描き続けたってこと。普通長いBL漫画のシリーズって、登場人物総ホモ化現象が起こって次々いろんなカップルの話をしながら巻を重ねるものが多いと思うんだけど、春抱きはひたすら岩城さんと香藤の話。まあ他所のカップルの話も少しあるし、前世編みたいなのも挟まるけどさ。
そんでもうひとつすごいのは、受と攻の関係がめちゃくちゃ対等であること。まあそれがこの漫画の恥ずかしさの源泉でもあるわけだが。でもなんかこう、「頑張ってるお前に恥ずかしくないよう、俺も頑張るぜ!」みたいなシンプルで前向きで対等で恥ずかしい人間関係って、今の世の中が忘れてしまっているものだと思うんですよ!笑
そういうわけで大変素晴らしい作品です。絵が駄目とかゆってないでみんなもっと読めばいいのに・・・。13巻だけ持ってないのでなんとかして手に入れたいです。パクリで回収されて活動自粛期間があたりとか、いろいろ苦労したと思いますが、新田さんほんとにお疲れ様でした。完結させてくれてありがとうございます。
中村明日美子 「ダブルミンツ」
これで受がでかかったらサンゾロなのにー!と思ったりした漫画。これもねえ、ほんとよかったよねえ。この力関係が入れ替わっていくギリギリ感がたまらなかったっす。明日美子一生ついていく。
「Baby vol.11 ドドM特集」
ドドMってなんだよふゅーじょんさんやけくそすぎる、と思ったら大変すばらしかった1冊。すいませんでした。受と攻という概念の揺らぎすら感じる超哲学書。ちょっと嘘。
遙々アルク 「猿喰山疑獄事件」
絵がちょっとあれだけど今後の超注目株だよ遙々アルク。受と攻の造形なんかは割と普通のBLっぽいんだけど、なにせ展開がすごい。なにがどうなるのかページをめくってみないとわからない。特に猿喰山は、はじめなにがなんだか全然わからず読み進め、最後の数ページでものすごい衝撃が走った。そして謎の感動に襲われるんだ。
あと依田沙江美「愛くらいちゃんと」、直野儚羅「肌の上の恋愛事情」、雲田はるこ「窓辺の君」などがきゅんきゅんだったり新機軸だったりした。西田東はいつ読んでもコンスタントに素晴らしい。
<BL小説部門>
木原音瀬 「COLD SLEEP」「COLD LIGHT」「COLD FEVER」
あーこれ今年だったんだー。木原作品の話は別途に散々してますが、やっぱりこれもなー、いいんだよなー、それまで積み上げてきたものをバラバラにされてしまう悲しみと再構築の快感。
高将にぐん 「魔女っ子サラリーマン」
なんていうか、BL小説も捨てたもじゃない!ということを確認させてくれた1冊。サラリーマンが魔女っ子になってボーイズラブるという大変アレなお話ですが、その突き抜けっぷりが素晴らしい。BLのエンターテイメントとしての側面を強く感じました。「飛び出すボーイズラブ」という謎の付録の謎っぷりも良い。
榎田尤利 「はつ恋」
めっちゃ地味なお話だけど、うまい人はうまいんだなあ、売れてる人は面白いんだな・・・と素直に思った。
神谷凪 「DEEP BREATHING~深呼吸~」
いやこれ中学生くらいのとき古本屋で買って読んでうおーおもしれーと思ってて実家に持ってたやつなんですが、また古本屋で見つけてうっかりもっかい買っちゃって読んだらめちゃくちゃ面白くてオギャー!となったのでここにも入れておきます。受験生の高校生と、フリーダムな中学生の話。めっちゃ青くて等身大で切ない。実は神谷凪=榊花月だという衝撃。
あとは吉原理恵子「間の楔」ですね^^ 吉原御大はいいかげんもっとスッキリした文章を書けるようになってくださいと思いながら買ってしまう私が憎い。
<特別賞>
田中芳樹 「銀河英雄伝説」
いや~本編+外伝合わせて16冊読んじゃったよーということで特別賞。「どっぷりハマると困るから電車の中でしか読まない」というルールにしていたにもかかわらず、振り返るとわりとサクサクッと読んだ気がする。なにかと登場人物たちがかっこよすぎて失神しそうになったよ!みんな好きすぎてあわあわしてどうしていいのかわからんかんじです。それからこういう宇宙っぽかったり戦争っぽかったりするお話は普段あまり読まないので、新鮮でした。「かっこいい」はこういうところにあるのかあ、と学びました。
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