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地球環境について本気で考えるブログです。
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A姉さんに続き、H子さんも木原音瀬に興味を持ったようなので、誰にも頼まれてないけど読んだことある木原作品を全解説解説ゥ!!ちなみに木原音瀬は「このはら なりせ」と読むんだぜ。ストーリーとか登場人物名はかなりうろ覚え適当だけど気にしたら負け。あとネタバレ配慮しているつもりですができてなかったらごめんなさい。
おふたりとも、あの、読みたかったらお貸しするので!ゆってください><

長いのでおりたたみまーす

「箱の中」「檻の外」
一番最初に読んだ木原作品。たぶんダヴィンチの2006年度BLランキング1位だったとかそんなかんじだったはず。しばらくBL小説読んでない間にこんなすごい作品が!と驚いた記憶。受とか攻とかそういう次元を超越した超すごい物語。ああ・・・語彙が無い・・・笑
「箱の中」は、痴漢冤罪で刑務所に入れられて、世の中の不条理を味わいまくったごく普通の男の主人公(受)が、刑務所内で危険人物とされている年下の男の喜多川(攻)に懐かれる話。主人公はほんっっっと普通の男なので、こんなに懐かれても困ります責任とれません、とばかりに、刑務所から出たら結婚しちゃう。でも自分は薄情者なのかもしれない、と罪悪感を持っていて、喜多川のことをちゃんと覚えているのね。で、「檻の外」は、俺に愛を教えといて責任とらないなんてヒドイ!とばかりに出所した喜多川が主人公を追い回す話。その執念はものすごくて、主人公はもはや妻子もちだから君の気持ちにはこたえられない、とやんわりお断りするんだけど、全然わかってくれないの。で、主人公の家庭にいろいろあって、二人の間にもゴチャゴチャあって、結局二人は一緒に生きていくことになる。その後の話として、主人公の「息子」視点の話とかあるんだけど、全部合わせて読むと奥歯がガタガタ言うよ。ほんとすごいよ。木原作品は容赦なく子世代も絡ませてくるからすごい。
いやーもーね、これ最初に読んだとき、主人公が最初に世の中の辛酸を嘗め尽くすあたりからずーーーっと泣きっぱなしで目ん玉溶けるかと思ったくらい泣いたんだよ。そりゃこの超普通人間の主人公がこんな人格の喜多川を受け入れるためにはこれだけいろいろ覚悟が必要だろうなあ、っていうのがすっごく腑に落ちる。そんじょそこらの一瞬でハッピーエンドなBLとはわけがちがうのですよ笑 「檻の外」で、主人公が喜多川をはじめてまともに受け入れるえろシーンはたいへん美しいです。草間さかえのイラストも良い。
ちなみに応募者全員プレゼント的な小冊子をT野さんにいただいたところ、ヤフオクでものすごい値段になっていてビビったのもこの作品。いや、ほんといいんだってこれ。

「COLD SLEEP」「COLD LIGHT」「COLD FEVER」
それまで築き上げてきたものを容赦なくぶち壊すことに定評のある木原作品ですが、ぶち壊され代表といえばCOLDシリーズ。その容赦のなさに俺たちの心もぶち壊されちゃうYO!
記憶喪失の主人公・透が、なぜか何の説明もせず面倒を見てくれる秘密の多い年上男の藤島を好きになるまでが「COLD SLEEP」。記憶喪失になる以前の二人の関係がわかり、また明らかに透のことが好きなくせに拒み続けた藤島が、ようやく透を受け入れるまでが「COLD LIGHT」。で、透の記憶が戻ると引き換えに、記憶喪失になっている間のことを全部忘れて二人の関係を1からやり直すのが「COLD FEVER」。「LIGHT」までで積み重ねてきた幸せが、「FEVER」の最初で全部ぶち壊され、全部やり直しになるわけです。予測していたこととはいえ、わーんやっぱり来たー!!と涙目になりました。でも「LIGHT」のラストで提示される二人の関係は、「FEVER」のときとは全然違うものだけど、やっぱりいいんだよねえ。
記憶喪失の前と後で、透の性格も藤島との関係も全然違うっていうのがポイントです。記憶喪失前の透は藤島のことが大嫌いだったんだけど、記憶喪失になった後は嫌いだったことすら覚えていない。藤島はある意味そこにつけこんだくせに、「思い出したらどうしよう」ってビビり続けるんですね。その恐怖を乗り越えて透と結ばれたのち、やっぱり透は以前の記憶を取り戻して、記憶喪失だた間のことは全部忘れてしまう。「FEVER」は透視点の話なので、その間藤島が何を考えていたのか想像するだけで超泣ける。いやほんとに容赦ないよこの話。まあそれを上回る快感があるんですけどね!ビクンビクン!!

「美しいこと」上下
はい、木原作品の中で私が一番好きで、なおかつ私の心を一番BARABARAにしてくれたのがこの作品です。上が発売されてすぐ読んでしまったので、下を待つまでの間がほんっと辛かった。超辛いところで切れてんだもんよ・・・その辛さの分だけ特別になったと言えるかもしれん。日高ショーコの表紙絵が綺麗です。
週末だけ女装を楽しんでる主人公・松岡が、会社内で疎まれてる要領の悪い男・寛末(ひろすえ)に惚れられ、なんだかんだで寛末の人柄を知っていくうちに自分も好きになっていくんだけど、実は男ですってカミングアウトしたとたん捨てられる話。身も蓋もない要約。で、後半は視点が寛末に移って、自分を好き好きってアピールしてくる松岡との関係に心地よさを感じながらも、男同士だからってことで最終的なところまで踏み込めなかった寛末が、なんかまあいろいろあって腹をくくるまでの話。
「美しいこと」の話をしていると、どうにも「寛末は最低だ!」っていうアンチ寛末の意見が多いんですが、たしかに最低だけど私は寛末の反応はまっとうだとおもう。寛末は普通だよ。普通のちっさい人間だよ。むしろなんで松岡が、明らかにむりぽな寛末に対してあんなに猛烈がんばれるのか、松岡スゲェ、って思います。松岡は終始寛末に傷つけられまくりで大変かわいそうです。思い出すだけで泣ける。

「FRAGILE」
みんなのトラウマ「FRAGILE」。痛かったり鬱だったりするのが多い木原作品の中でも、ダントツの痛さを誇っています。B-PRINCE文庫創刊時のラインナップに、おにきゅん☆でおなじみの南原兼と一緒に並んでいました。なぜこの二つを隣に並べたし!何を考えているんだ!B-PRINCE文庫、恐ろしい子・・・と白目むいて生唾を飲んだのはいい思い出です。
え~、近年まれに見る最低人間の受が、会社で優秀な後輩だった攻に極悪非道の働きをしまくり、恨みを買って監禁され犬扱いされる話です。ワンワン!攻は受のことが大好きだったのでずっといじめに耐えてたんだけどプッツンきてしまった人なので、その愛憎は半端なく、尿ぶっかけたりドッグフード食べさせたり何度も殺しかけたりするよ。受ははじめひたすら怯えるだけだったんだけど、徐々に攻の行動の原動力が自分への思慕だって気がついて、それを逆手にとって行動しはじめ・・・わあああーー!!こわくてこれ以上かけない><
ある意味中村明日美子の「ダブルミンツ」に近いような、支配関係の逆転みたいなものがあるんだけど、あれよりずっとわかりにくくて歪んでる気がします。はじめ読んだときはウワァァァン怖いよーもう二度と読まない!って思ったのになんだかんだでしょっちゅう読み返してしまうんだな。なんでだろう。ラストは見ようによっては鬱エンドですが、私には最高のラブラブハッピーエンドに見えます^^ ただしみんなのトラウマ作品なので読む人は要注意。

「NOW HERE」
伝説の50歳童貞受です。鈴木ツタのイラストが素晴らしいんだな。
えーとこれどういう話だっけ・・・あーそうそう、ゲイの主人公が、朝起きたらさえない経理部長・仁賀奈さん(童貞☆)と同衾してて、うげっありえねーと思いつつ面白半分で付き合っているうちに本気になってしまうという話。本気になってしまったあとの主人公はいろいろと自業自得なんだけどたいへんかわいそうでかわいいし、仁賀奈さんは50歳童貞というスペックにふさわしいコミュニケーション能力のなさとかを発揮するしで、なんというかそこいらへんが大変おいしいです。あとエロシーンが大変おもしろいです^^ そうか~、50歳童貞は「アァ~ンww」じゃなくて「ヒィー」と喘ぐのかー、と勉強になります。後半の仁賀奈さんの容赦のなさと狭量さに萌える。
ちなみに私はこの話があまりにもすごすぎてうっかり続編同人誌も買っちゃったんだよ☆仁賀奈さんが中学生男子みたいな話。

「薔薇色の人生」
なんだかんだでこれも結構好きなんだよな。既にデキてるところから話がはじまるのでラブいエピソードが多いからかな。
攻が駄目男のデリヘル店長で、受がカタブツの警官。攻は人生何回目かに刑務所から出てきたあと行き場をなくして自殺しようと考えるんだけど、警官である受に命を助けられて、彼に見捨てられたくない一心で更正した人。なので彼の役に立ちたくてたまらず、危険を冒して店に出入りしているヤクザから麻薬取引の情報を引き出そうとしてフルボッコにされたりする話。アレ?一切萌えどころの説明がなくなっちゃった。とにかく攻は自分の人生にはロンちゃん(受)しかない!みたいに思っているのでめちゃくちゃ一途で、ロンちゃんはそんなモモ(攻)を守ってあげたいとおもっているよ!という話・・・かなあ。
なんか木原作品にしてはほんっと珍しく最初っから恋人関係が出来上がってて、相手の気持ちがわからなくてヤキモキしたり、相手になんとかして好かれようと努力してうまくいかないとかそういう俺たちの心がBARABARAになる事態がないのですごーく安心して読めるんだとおもいます。だから実家に帰るたびに読み返しちゃうんだ。「箱の中」とか「美しいこと」は読むのに体力使うからな。
イラストがヤマシタトモコで、どっちが攻か受かなかなかわからなくて混乱した記憶があります。
このお話の元ネタは「箱の中」「檻の外」の柿崎ならしいです。なーるほど。

気が向いたらまたちゃんと続きかきまーす

「秘密」
わりと読み返し頻度が高い話。頭のおかしい同士

「Don't Worry, Mama」
マザコンのデブ受というこれまた意欲作(笑)です。軽いノリで読みやすく、その分注目度も低い・・・んじゃないかなあ。木原作品の中ではかなりBLっぽい。
デブでマザコンでみんなから嫌われている会社の上司と二人きりで無人島に置き去りにされ、極限状態でデブを調教したら超かわいこちゃんになったよ☆元々ショタ好きのゲイだったのでおいしくいただきました☆☆みたいな話。お話の最初で、BLの受キャラにあるまじき嫌なデブキャラぶりを発揮していた受が、攻に調教され心を許してかわいこちゃんに変貌する様は見事です。まじかわいいから。あと月の光に照らされたデブの白い肌を美しい・・・!と攻が思っちゃう描写とか、すごいよ。無人島から救出された後、受のマザコン気質のおかげで離れ離れになるも、再会したときにはすっかりやせて普通のかわいこちゃん受になっているというガッカリぶり(いや・・・ガッカリしたの私だけかもしんないけどさ・・・)も見事でした。
しかし「なんだただのBLか」というエンディングを迎えたかと思いきや、番外編で受さんが自分のペニスのサイズに悩んで騒動を巻き起こすというトンデモ展開があったりしました。やはり一筋縄ではいかないぜ、木原音瀬。ゴクリ。

「脱がない男」上下
片タマコンプレックスの受。笑。「Don't Worry, Mama」とちょびっとリンク。

「牛泥棒」
タイトル以外はなんかすごいまとも。大学の教授助手かなんかと、口のきけない書生の受の、ちょっと昔の日本のロマンス的ななにか。

「さようなら、と君は手を振った」
最低の攻と全部受け入れる受。そして立場逆転。子供かわいそうです

「子どもの瞳」
子供のころ生き別れた兄が記憶喪失+幼児後退してもどってきたお!伝家の宝刀「お兄ちゃん」が炸裂。死ぬほど萌えた。子供の話でもう一冊かいてください><

「眠る兎」
デビュー作。生徒×教師。

「無罪世界」
えーっと確か・・・どこぞの先住民族と暮らしていた受が日本に来て・・・みたいな話。誰得。人類には早過ぎたBL。

「情熱の温度」
これも確か生徒×先生。

「WEED」
道で拾った男×医者。攻がかわいいくせにめっちゃかっこいいんだぜ!

「夜をわたる月の船」
鬱作品。

「月に笑う」上下
いじめられっこ中学生が立派な攻になる話。チンピラヤクザが受。
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