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地球環境について本気で考えるブログです。
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またトリさんとえちゃしてました。絵はほとんど書いてない。途中からなんかひとつ小説書こうぜ~ということになり、書いたものの 無 修 正 版 を載せておきます。相当な見切り発車で始めたので大変なことになっています。序盤で性転換が起こったり、食ったり食わなかったり、かなりフリーダムです。サンゾロだからいいよね!!全てゆるされるよね!!というのが僕たちの結論。
ちなみにどっちのパートをどっちが書いたか(トリさんor粒宝)当てられた人にはひゃくまんえんです。うそです。


カフェでゾロは紅茶を飲んでいた。彼の趣味ではない。かれに常につれそう男の影響だった。教え込まれた美味しいものをゾロは口に運ぶ。しかし今日はその男の影が彼の隣にはなかった。一人で紅茶を飲むゾロはどことなく憂鬱気ではかなかった…。
 
ゾロは紅茶のカップを口許に運ぶ間に、ちらりと入り口を見やり、ひとくち飲んではため息をつく。一緒に注文したレモンパイにはまだ手がつけられていない。胸がいっぱいなのだ。いつもはあっという間に食べ終わってしまうお気に入りのパイをそっちのけで、いつもとは違う笑顔だった男のことで頭がいっぱいなのだった。
 
この、パイも。あの男が教えてくれたものなのだ。 それを自覚するとゾロは知らず下唇を噛んだ。何故だか、とても悔しい。ただパイを食べているだけなのに。大好きな甘酸っぱいレモンパイを食べているだけなのに。美味しい紅茶を飲んでいるだけなのに。思い出すことはあんな男のことだけなのかと。 突然温かくなった春風がゾロの髪を柔らかく誘った。ふと顔を上げるとたまらない青空が目に入る。
一瞬、考え事をやめたゾロだが黄色い太陽が眩しくて目を伏せると再び思考、奥深くへと嵌っていく。どうして、と思う。どうして、あんな顔をしたのだろう。あんな、顔で、笑ったのだろう。友達の友達だった、春を売る大人の女性があんな顔で笑っていた。疲れた、何かを諦めたような顔だと、思ったのだ。
 
彼女はあのとき、なんと言っていただろう?ゾロは目を伏せる。そう、あのとき彼女は―――
最後に会ったのは、一昨日の夜。いつものように学校帰りに、仕事に出かける前の彼女のアパートに立ち寄った。ノックだけして、施錠されていないドアを開ける。「おかえりなさい」彼女は黒いストッキングを履きかけているところだった。深くスリットの入ったスカートから、大人の女の熟れた太ももが露わになっていた。なぜだかゾロは、あわてて目をそらした。「サンジさん、いくらなんでも無用心だよ。鍵、かけたほうがいいよ」彼女はそうねえと頷き、お化粧まだでごめんねと笑った。
 
目を逸らしながら、サンジの部屋にある、上質な革張りのソファーと同じ感触がするサンジの太もものことをちらりと考えてゾロは誰にも知られないまま僅かに赤面する。下品な、浅ましい奴だと自分を呪った。
「化粧なんて」
しなくても可愛いよ、と、言えたらいいのになあ。と考えて俯いたまま言葉を飲み込む。ふと、ばつばつに熟れたサンジの足が目に入った。顔を下げたままだったので、目の前までサンジの手が伸ばされていたことに気付かなかった。
顎をさらわれ、目をあわせられたとき知らず方が震えた。唇を舐められる。パイより甘い味。砂糖を入れた紅茶よりも甘い。これ以上ない良い香りがサンジから一瞬だけ香った。
そして離れる。
「紅茶、飲む?」
いつもの笑顔でサンジが聞いて、ゾロはなんだかその笑顔がとても気に入らず、いらないとそっぽを向いた。
 
「あら、ご機嫌ななめなの?」
サンジは含み笑いをして、鏡台に向かった。下地を塗ってファンデーション、それから色を乗せていく。変わっていくサンジの顔を見るのは面白いが、それ以上につまらない気持ちがする。ゾロは制服のスカートが皺になるのもかまわず、畳の上に寝そべった。卓袱台の影に何か落ちているのを見つけ、近づいて拾う。コンドームの袋だった。
「そうだ、冷蔵庫にシュークリームあるよ」
とても食べる気にはなれない。
サンジにとって自分はどんな存在なのだろう?いつも不思議に思う。なついてくる近所の子供をからかっているだけなのだろうか。サンジの甘い唇が、やわらかな指先が近づいてくるたび、ゾロは胸をときめかせ、息ができなくなる。けれどもそれは近づくだけで、明確な感触を持たぬまま離れていってしまうから、いつもゾロはふてくされて畳に寝転ぶしかなくなるのだ。
 
「スカート、たくし上げて」
ぼそりと呟く。鏡に顔を見せ、ゾロに背を向けるサンジには当然届かない。何故、その言葉を選んだのか自分でも分からない。
その言葉の後に何か続く語調ではなく、命令のような、要求のような。本当は、切望しているだけなのだとは、気付かない振りをして、ゾロはまた顔を下げた。
 キス、して。でもよかった。コンドーム、使ったの?でも良かったのでは。問い詰める権利など当然持っていない。サンジはあたしのくちを舐めるだけ。私はそれが、多分きっと少し嬉しいだけ。なのだから。
ゾロはその時、自分がどんな表情をしたのか分らない。パタンと上品でか細い音を立ててコンパクトを閉じ、何ぁにとサンジはゾロに振り返る。どこを切り取ってもむせ返る香りのしそうな体とは裏腹に幼い表情でゾロを見つめた。
ゾロは、多分、そのとき自分は笑っていたのだろうと今になって考える。
コンドームを顔の横でひらつかせ、こんどこそはっきり告げた。
「あたしのスカート、たくし上げてみてよ」
 
「やあね、どこで見つけたの?それ」
サンジはほんの少しだけ、頬を赤くした。なに、それ。へんなの。ゆったりと考える頭とは裏腹に、心臓は早鐘を打っている。「机の下」サンジはしまった、という顔をした。何をいまさら。
「ねえ、出来ないの?」
わざと顎を引いて、挑戦的に見つめる。サンジは鏡台からこちらに体を向けると、不遜に顎を上げた。
「ううん、でも・・・してもいいの?」
細められた目に、どきりとした。知らず、腰が引けてしまう。サンジのほうに向かって投げ出した足を引っ込めたくなる。でも、体が竦んでいることを絶対に知られたくない。
じりじりと、サンジは近寄ってきた。はじめに、綺麗にマニキュアを塗った指が、紺のソックスの足首を捕らえた。そのまま這い上がってきて、ゆっくりと膝頭を撫でる。それだけのことで声を上げそうになった。
「んっ・・・、」
「どうしたの?我慢しなくてもいいのよ?」
まだスカートに手もかかってもいない、膝のあたりでうごめいているだけだ。それなのにもう降参してしまいたい。けど、負けたくない。誰に?サンジに?コンドームの使用主に?それとも?
「ねえ、ゾロはこれ、使ったことあるの?」
サンジはコンドームの袋をつまみあげ、ゾロの目の前で振って見せた。答えることが出来ず、ゾロはただ声を堪えてうつむく。ようやく、サンジがスカートの裾をもてあそび始めたところだった。
 
曲げた膝をすべり少し上へ、そこで手の動きを止めたサンジは細い小指でゾロの太ももの内側を微かになぞった。ああっ。と、予想もしていなかった大声を出して、出したことに気付いたゾロは上がっていた体温を一気に下げた。サンジに笑われる、馬鹿にされると思った。
 コンドームを普通に使って大人的に避妊する、その大切さも現実具合も知っているサンジに、きっと笑われると思った。反射的に伺ったサンジの顔は、ゾロのほうを向いていた。予想外の真顔に今日一番戸惑ったゾロは泣きたい気持ちになった。
 感情がそのまま顔に出るゾロは奥歯を噛み締める。
「そんなもの」
コンドームを力なく投げ捨ててゾロは言う。名前を呼ぶことすら嫌だった。汚らわしいと思った。
「使ったことない。使いたくもない!」
真剣な訴えだった。
 サンジなら分ってくれると思ったのだ。大人だから。しかしそこで初めてサンジは表情を崩したのだ。よりによってそのとき。疲れたような、諦めたような、大人の、女と言う性を感じさせる笑顔だった。
 
そんな笑顔を見せられたら、ゾロはもう逃げ出すしかなかった。後ずさり、立ち上がる。鞄を引っつかんだところで、サンジが腕をつかんだ。
「待って」
体を強張らせ、今にも暴れだしそうなゾロを後ろから抱きしめる。そしておもむろにスカートを捲った。
「やっぱりスパッツか」
サンジはすぐに身を引いた。体が自由になったので、ゾロは振り返りもせずにサンジの部屋を飛び出した。ドアが閉まる瞬間、サンジの声がしたような気がした。しかしそれも振り切るように駆け出した。それからサンジの部屋は一度も訪れていない。
最後にサンジがどんな顔をしていたのか、確かめなかったことを後悔している。鮮明に覚えているのは、今のゾロにはけして理解できないあの笑顔だ。卒然、サンジに触れられた足が、その感触を生々しく思い出す。カフェのテーブルの下でゾロは太ももをこすり合わせた。自分から逃げたくせに、もっとサンジと触れ合いたい、あのストッキングの下の足に頬を寄せてみたい、赤い口紅を引いた唇とキスしたいと考えている。相変わらずパイには手付かずのままだ。
 
午後の気だるい穏やか過ぎる日差しが余計にゾロの気持ちを騒がせた。春風の匂いはこの先に期待しろと急かしているように感じられる。この先とは本当に目の前のことで、あるのはきっと即物的なはじけるような気持ちと快楽、に、似たようなものだろうとゾロは想像する。
木曜日のこの時間、サンジはこのカフェに来る。木曜日は学校が終わるのが早いから、ゾロもやってくる。約束は一度もしたことがない。決め事でもない。でもサンジが来るからゾロは木曜日いつでもこのカフェにやってくるし、サンジはいつでもゾロに少し遅れてやってきた。
もし今日、サンジが来なかったら。と、ゾロは考える。そしてスパッツ越しの自分の両太ももを意識した。風が緩やかにゾロの髪を撫でた。ゾロは、えい畜生という具合に皿の上のパイを手でぐわしと掴むと豪快にかぶりついた。その時、風が止んで、サンジが現れた。パイは半分以上噛み切られ、ゾロの白い頬をまるく膨らませていた。
ゾロは不貞腐れたような顔でサンジをみる。サンジは相変わらずのポーカーフェイスで、つまり大人の女で、微笑を浮かべていた。その笑顔のまま、静にゾロの前の席に腰を下ろす。
「来ないかと思った」
単純に嬉しそうな顔でサンジが笑った。ゾロは不貞腐れた顔のままパイを咀嚼する。
「お前もな」
頬の膨れたゾロが言った。続けてサンジが何か言葉を返そうとするのを制して、ゾロは再び口を開いた。
「今日、こなかったら」
俯いて、頬を膨らませたままゾロが言う。
「スパッツ、脱いで、行こうと思ってたのに」
もう一度、春風がゾロの髪を撫でた。サンジの細い髪も揺れる。きらきら宝石みたいに輝いた。精一杯の、くどき文句だった。
「きて良かった」
サンジが言ったので、ゾロはパイを飲み込んで顔を上げた。見上げたサンジは同年代の女の子のような複雑で単純な顔で笑っていた。
「スパッツも、脱がせていいってことだよね。ゾロ、好きだよ」
そう言ったサンジは笑わなかった。ゾロは、何だ、こいつだって、大人なんかじゃない。と理解して、今すぐ泣き出したい気持ちになった。
 
「出よう?それで、うちに来て」
サンジは勝手に会計を済ませると、ゾロの荷物を持って早くはやくと促した。まるで子供みたいに。
サンジの部屋に入ると、腕を引かれてベッドに座らされた。サンジが膝に顔を埋めてくる。くすぐったさに、ゾロは肩をすくめた。
「サンジ」
「なに」
見上げてくる顔は、大人の女性のもの。くるくると入れ替わる彼女に翻弄されっぱなしだ。
「ねえ、もういいんでしょう。ゾロを全部もらっても」
サンジの手が、ゾロのスカートの中にもぐりこんでくる。太ももにぴたりと張り付いた手のひらが、這い上がって腰の丸みを撫でる。
「自分で脱いでよ、これ」
ゾロは返事をしないまま立ち上がり、自分でスカートをめくると一息にスパッツをひき下ろした。パンツまで脱げそうになったが、そこまでは許してはいない。けれどもサンジは再びゾロをベッドに引き倒すと、ふくらはぎのあたりにたまっていたそれをつかんで足から引き抜いてしまった。
「ふふ。ゾロの体温」
スパッツを握ってにっこりするサンジは変態だと思う。けれどもそれ以上に魅力的な彼女の笑顔に、瞳が釘付けになる。
「ねえ、キスしたい」
ゾロのほうから誘う。近づいてくる唇は、この上なく甘いと知っている。やがて口付けは深くなり、サンジの口紅でゾロの口許が赤く染まる。サンジをもっと知りたい。大人の顔も、子供の顔も全部見てみたい。だからゾロは、サンジの貧相な胸に自分から顔を埋めたのだった。

the end
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